さて、前回のブログで楽譜からどれだけの情報を読み取るか、というお話をしました。
大切な情報はヴァイオリン譜だけでなくピアノ伴奏譜にもたくさん詰まっています。実を言うとピアノ譜にこそ、なのです👀!
と言うのも、ヴァイオリンはメロディー楽器ですよね🎻
苺のショートケーキで例えると、一番上に乗っている苺・・・🍓
一番目立ち主役のようですが、しっかりとした土台(スポンジ)がないと存在出来ません。
作曲も同じで、まずピアノパート(土台)が作られ、その後ヴァイオリンパートが出来上がります。そのため、ピアノパートを注視することでヴァイオリンパートをどう弾くべきかが見えてくるのです。
例えば、メロディーを最初はヴァイオリンが奏し、それに続いてピアノが奏する場合。ピアノがメロディーを演奏している間、ヴァイオリンは伴奏の役割を担います。それを把握出来ていないと、ヴァイオリンが随分と大きな音で弾いていたり自分本位のテンポで揺らして弾いてしまったり…という事が生じます。
他には、曲の前半と後半に同じメロディーが出てくる場合。
2度全く同じことが楽譜に書かれていることはあまりありません。
大抵の場合、前半とは調性が異なる、伴奏の形・リズムが違う、音の高さが違う、強弱記号が違う、など何らかの変化があります。作曲家はどうして、何を表現したくてその変化を加えたのだろう…? そう考えると同じメロディーでも2回とも同じように弾いてはいけない、と感じませんか?
どのように弾き分けるかは、ケースバイケースなのでここではお伝え出来ないのですが、、
上記は、ほんの一例。
私が「ここはこう弾くんだよ」と教えることは簡単ですが、大切なのは奏者本人が好奇心を持って音楽の面白さを見つけていくこと。私も、なるべくその能力を引き出せるように指導したいと考えています。
普段レッスンでは必要を感じたら、私がなるべくピアノ伴奏を弾くようにしています。
ピアニストでは無いのでもちろん可能な範囲でですが💦、一緒に弾いてあげると言葉で説明するより分かりやすいのでしょうか、演奏もすぐに変わっていきます😊✨
楽譜に書かれた音符たちは、決して単純に並んでいるわけではなく、作曲家の意図や想いがあり、そこに存在します。
楽譜の奥に潜んだ作曲家の想い、曲のイメージを聴衆に伝えるつもりで演奏して欲しい(私自身もしたい)と考えます。
ステイホームの時間を利用し、是非楽譜を観察してみては如何でしょうか?🎵
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